コラム
COLUMN
いわきIWAKI
浜っこ気質の
ボリュームご飯!
山、川、そして海の産物まで。
恵まれた地に多彩な食文化あり!

中華麺や牛めしなど「牛太楼」でも多様なメニューが楽しめる。

「私は30年ほどここで店をやっていますが、いわきという土地は本当に豊かなところ。山や川があり、そして海もある。椎茸やトマトなどの野菜類から魚介類まで、いろんな食材が手に入りますから」
 そう話すのは、長年愛され続ける「純中国料理 大雅」主人の小國政信さんである。
 メニューには、〝炒合菜絲(野菜炒め)〟や〝蝦仁豆腐( 豆腐と芝海老煮込み)〟〝芙蓉蟹蛋(カニ玉)〟など本格中華がズラリ。多様な料理を扱うこの店にとって、さまざまな食材が身近に揃うこの地域は、贅沢でありがたい場所なのだとか。
「もちろん、お米もその一つです。ご飯が出ない日は1日たりともありませんし、料理に合うことが大事ですから、うちでは昔からいわき産のコシヒカリを使っています」

 考えてみれば炒飯や中華丼、おかゆなどはもちろん、海老チリや八宝菜、回鍋肉などご飯と一緒に食べたくなる品が多いことも中華料理の特長だ。ご飯がおいしくなければ満足感も半減……それほどにご飯は偉大な存在なのである。

同店の麻婆豆腐は四川風。ピリリとした辛さのなかに旨味があり、飽きの来ない味わいだ。もちろんご飯とも相性抜群!嬉しいことに「辛さは調節可能。気軽に声をかけてください」と小國さん。

 小國さんのイチオシは〝麻婆豆腐〟! 味に奥行きをもたせる中華味噌のトウチと爽やかな辛味の山椒をたっぷり効かせ、ピリリと痺れる辛さと旨味の四川風に仕上げてくれる。
 食べ進むほどにご飯が欲しくなり、ご飯を食べるとまた麻婆豆腐が進む、進む……。ぜひ、お腹をすかせて食べに行ってみよう。

いわきは飲食店の宝庫!
昔ながらの名店が、今も変わらず人気を誇る。

 いわきはまた飲食店の宝庫であり、激戦区だ。
「夜になると近くの町からも、わざわざご飯を食べにやってくるし、東京から電車で1本という利便性もあるため、県外からのお客さんもいらっしゃる。そうした地の利もあってか、今では駅前に2000軒もの飲食店が密集しているんです」

 そう教えてくれたのは、創業45年を誇る老舗「ステーキハウス キャッスル牧場」主人の戸川紀一さん。いわきを古くから知る重鎮である。
 新しい店が活気をもたらす一方で、昔ながらの名店が今も変わらず人気を誇り、この町を力強く支えている。同店もそんな名店の一つだ。
 ステーキ屋ゆえにメインは肉だが、「ステーキにライスはつきもの」と、ご飯にも力を入れている。
「店で使っているのは福島県産ひとめぼれ。米自体が旨いことはもちろん、うちの場合、ご飯の炊き方もちょっと特別なんですよ」

左/同店のご飯は粒張りがよく、ステーキに合うように少し硬めに炊き上げる。右/ステーキ肉には「多くの方々に楽しんでいただきたい」と、上質な国産をはじめ、手軽においしい外国産も用意。

 まずは、鍋に米と水を入れてガスで炊く。ここまではどこにでもある風景だが、水分がほどよく飛んだらオーブンに入れて加熱するのだ。すると一粒一粒がふっくらと炊き上がり、甘味のあるご飯になるという。しかも見た目もツヤツヤで、洋皿に映える仕上がりなのである。
 戸川さん曰く「何より大切なのは、素材の個性を見極めて最大限生かすこと」
 ご飯も、肉も。それぞれにプロならではのこだわりが凝縮。長年愛され続ける理由は、そこにある。

昔ながらの名店が数多く残る(「食亭 つるや」)。

企画/JAグループ福島・福島テレビ 協力/福島県飲食業生活衛生同業組合