コラム
COLUMN
米の栽培において
最も大事にしていることは?
自然循環の中で〝地力〟を育てること。 私たちは、たとえば米の収穫後に出る籾殻や藁を畜産農家に飼料として譲り、今度はその肥やしを堆肥として土に還元します。自然循環型の農業を行うことで化学肥料や化学農薬の使用を最低限に抑えられ、なおかつ良質なお米を育てることができるのです。
佐久間さんがつくる
「ASAKAMAI887」どんなお米?
厳しい基準を満たした最高級米。 米という漢字は「八」「十」「八」という3つの文字で成り立っています。古くからの由来として、米作りには88の手間がかかると言われてきました。ASAKAMAI 887は、この88の手間とさらに厳格な7つの生産基準をクリアしたお米のみが冠することができる最高級米です。
JA福島さくら 稲作振興協議会会長
佐久間 俊一さん
郡山産ブランド米〝あさか舞〟をより多くの方に知ってもらおうと、「ASAKAMAI887」プロジェクトに取り組む。理想とするコシヒカリ栽培に挑戦し続ける。
粘りがあって、冷めても旨い。
その旨さの秘密は?
丈夫で健康。〝倒れない〟稲づくり。 私が思うに米が旨くなる、その原点は、稲が倒れずに収穫まで元気に立ち続けることにあります。逞しい稲は太陽の光をたっぷりと浴びることができ、十分に光合成ができますから粒が大きく育ち、甘味も増していくんです。
小針さんがつくる
「岩瀬清流米」って、どんなお米?
清冽な水が育む、特別栽培米です。 須賀川市岩瀬地区の水流を利用して栽培されている「岩瀬清流米」は特別栽培米です。生産者が一丸となって化学肥料や農薬の使用量を県基準の半分以下に抑えつつ、クオリティの高いコシヒカリを栽培しています。
JA夢みなみ 岩瀬清流米生産組合組合長
小針 武夫さん
清流米生産組合3代目組合長。米栽培一筋。「50年以上農家をやっていますが、それでもやっぱり米づくりは難しい。でもだからこそ面白い」と語る。栽培技術の向上と伝承、販路拡大にも尽力する。
美味しいお米を
作り続ける秘訣は?
工夫を凝らし、肥えた土を作ること。 旨い米を栽培するために、昔から努力し続けていることがあります。工夫を凝らした土作りです。たとえば赤土や堆肥を加えて栄養分を与えたり、改良剤で土の通気性や保水性を改善したり。またこの地方の山で採れたミネラル分豊富な貝化石などの粉末を入れて肥えた土を作るなど、常に工夫と改良を重ねています。
新米の季節。
今年の出来映えはどうですか?
粒張りが良く、出来は上々です。 今年は天候に悩まされたこともあり、栽培において苦労しましたが、米の出来はいいと思います。「コシヒカリ」は粘りがあって甘味があり、久しぶりに栽培した「天のつぶ」も大粒でハリのある仕上がりに。しっかりとした食感は冷めても旨いと評判です。ぜひ、楽しみに食べてほしい。
JA東西しらかわ 稲作協議会会長
生田目 光章さん
米栽培歴50年以上の大ベテラン。今年は「コシヒカリ」に加え、「天のつぶ」の作付にも取り組んだ。「米栽培は自然相手。なかなか思うようにはいかないものですが、やりがいはあります」と語る。
この地域で栽培する
「コシヒカリ」の魅力は?
食味値が平均80以上あります。 何と言っても、この辺りの「コシヒカリ」は食味値の高さが特長であり、自慢です。食味値とは米のおいしさを計る指標の一つで、65〜75が一般的な基準とされていますが、ここの米は平均80以上!コシヒカリならではの粘りと甘味があって、福島県内のみならず、東京都内にある大手外食チェーンからも注文を頂いています。
米作りにおいて
難しいと思うことは?
自然が相手である、ということ。 米栽培は毎年同じ作業の繰り返しと思われるかもしれませんが、そう単純ではありません。米づくりは自然が相手。常に天候と相談しながら、たとえば水田の水の深さを調整したり、収穫のタイミングをずらしたり。今年は台風や酷暑、水不足など不安定なことも多々ありましたが、そのときどきの状況によって臨機応変に対応。これが結構、難しいんです。
JA会津よつば 会津米連絡協議会副会長
蓮沼 喜代志さん
約30年前にサラリーマンから米農家へ転身。父親を師に米作りの技術や知識を学び、代々受け継がれてきた田畑を守り続ける。口グセは「とにかくやるしかない。みんなで頑張ろう!」
積極的に栽培している
「天のつぶ」の特長は?
大粒で、もちもちとして旨い! 相馬市八幡地区は良質な粘土質の土壌と、潤沢な水資源に恵まれた地。私たちは「コシヒカリ」だけでなく「天のつぶ」栽培にも力を入れています。稲丈が短く、育てやすいということもありますが、やっぱり美味しい。粒が大きく、もちもちとした食感が魅力です。炊き立ての温かいご飯に海苔をのせて食べると最高に旨いですよ。
米の栽培、販売において
大切に思うことは?
安全な米を消費者に届けたい。 美味しいお米を作ることはもちろん、消費者には安全な米を届けたいと思っています。 15年ほど前からエコ米や特別栽培米の栽培をはじめ、現在は福島県が推進するGAP(Good Agricultural Practice:農業生産工程管理)の取得にも取り組んでいます。
JAふくしま未来 米穀部会連絡協議会会長 そうま地区稲作部会部会長
佐藤 保彦さん
米栽培歴30年。雨の日も風の日も、欠かすことなく朝夕と田圃を見まわりに出掛け、水の管理や雑草処理などを行うのが日課。「コシヒカリ」はもちろん、「天のつぶ」の栽培にも力を入れている。