コラム
COLUMN
  • 福島県産の米を愛し、その魅力をより多くの人に伝え、食べてもらうべく尽力する。 「今回の取材では、米を熟知したプロの視点から、ふくしまの米に対する意見をうかがうことができ、改めて自分たちの米に自信をもつことができました。そして、これからも生産者とJA、行政が一体となり皆さまに求められるお米をお届けしたいと思います」
  • 1936年創業「金子商店(埼玉県川越市)」店主。全国産地に直接足を運び、「おいしさ(品質と食味)」「安全」「環境にやさしい」米づくりを基準に、厳選した約50銘柄を揃える。モットーは「売れる米を売るのではなく、売りたい米を売る」。テレビやラジオ、新聞雑誌などでも活躍。また農林水産省の「にっぽん食育推進事業」の一貫で出前授業なども積極的に行う。

歴史、気候風土、土壌、水……。
福島には旨い米をつくる地盤がある。

決して裏切らない
ブレのない品質が魅力の一つ。

渡部
金子さんは五ツ星お米マイスターとして全国各地のお米を食べていらっしゃると思います。率直にふくしまの米の印象はいかがですか?
金子
決して裏切らない、というイメージがあります。そもそも福島の米づくりには歴史がある。先人たちが築いてきた、旨い米を栽培するための地盤がありますよね。気候はいいし、土壌も良く、水にも恵まれた環境にあります。そんなベースがすでにあって、それをコツコツと一生懸命に続ける生産者の方々がいらっしゃる。
渡部
確かに米栽培に適した現場であることは確かですね。
金子
僕はよく建物を例にしてお話するんですが、先人たちの培ってきたものが基礎部分、つまり土台だとしたら、現代の生産者が独自にこだわる米づくりはその上に立つ家です。今は全国各地で新しいブランド米が発売されていますが、これは土台が堅牢だからこそ成り立つもので、福島は非常にしっかりしている。レベルの高い米づくりができていると思います。
渡部
ありがとうございます。卸業者の方には、よく「ふくしまの米にはブレがない」と言っていただきます。「普通は品質にバラつきがあってお客さまからクレームが入るんだけど、ふくしまの米にはいつでも期待した水準のものが届く」と。収量も安定していて、ロットもありますしね。
金子
どこの米をとってみても一定の品質を維持しているってことですね。まるで〝金太郎飴〟のように(笑)

地域ごとに 個性豊かな米があるのも面白い。

金子
それに会津地方と中通り、浜通りと、地域ごとに気候風土を生かした米づくりを行っていて、多様な品種があるのも面白いですよね。
渡部
最高品種である「コシヒカリ」や適度な粘りと口当たりのいい「ひとめぼれ」、県のオリジナルブランド「天のつぶ」に加え、昨年には粒張りがよく大粒の「里山のつぶ」という新銘柄も誕生しました。
金子
「里山のつぶ」ですか。ぜひ試してみたいな。「天のつぶ」はうちの店でも人気がありますよ。粒が大きくしっかりとした食感は濃い味のおかずによく合います。ハンバーグやステーキ、ドリアなどにぴったり。
渡部
洋食系ですね。
金子
今後は、たとえば飲食店向けならこの米、家庭用や給食用にはこれ、というところにまで踏み込んだ多彩な米づくりをしても面白いかもしれません。福島にはそれができるレベルと地盤がありますから。
 ちなみに新米の季節ですが今年の出来はどうですか?
渡部
おかげさまで順調です。今年は猛暑や台風など不安定な天候に見舞われましたが、ちょうど登熟の時期に、夜温がタイミング良く下がってくれたこともあり、いい米ができあがっています。
金子
それは楽しみです!